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たまひびとらの絵本の実

読書好きな姉妹と弟と父母の読んだ本

地球をめぐる不都合な物質 拡散する化学物質がもたらすもの 

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地球をめぐる不都合な物質 拡散する化学物質がもたらすもの
地球をめぐる不都合な物質 拡散する化学物質がもたらすもの

最初の方はいい。マイクロプラスチック + POPs (Persistent Organic Pollutants = 残留性有機汚染物質)のところはわかりやすかった。インフラ整わないアジアの成長には負の側面もあり、世界の脅威になりうる。しかし、中盤以後はムムム。化学、化学用語がわからない僕には理解できないところが多かった。人類が作り出した、または、拡散させた化学物質が、地球の生態系に影響を与えて、巡りめぐって人体にも悪影響を与えるということはわかった。そして、こういった化学物質は目に見えず、薄く広がるリスクという問題点がある。誰かを殺す化学物質ならわかりやすいけど、統計的に多数の人の死亡確率を0.X%上げる化学物質では、対応はなかなか難しい。

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「遺言」 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱 

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「遺言」 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱
「遺言」 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱

田中森一氏(元検事、元弁護士)は懲役を終えて、本書を書いて、亡くなられたんだね。そして田中氏にとっては因縁の相手である石川達紘氏(元検事、弁護士)のその後を考えると何とも言えない気持ちになる。本書は「反転」の繰り返し部分も多いけど、やはり読み応えある。田中森一氏の人生、底辺から頂上へ、そしてまたどん底へ。検察の国策捜査は真実だと思う。検察は国家のためにあるわけで、国家は検察も含むわけで、検察の邪魔をする奴(特にヤメ検)は排除対象となる。田中森一氏は確かにグレーエリアの業務をしていたが、それであれだけの刑罰を課せられるというのはおかしいよな。検察は証拠でっち上げでも、証人を操作するでもなんでもやる組織なのだ(これに関する本は多数ある、たとえば)。
田中森一氏は、法曹の仕事を社会のドブ掃除という。民事でも刑事でも、トラブルという詰まりを、法で流れるようにしてやる。

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シャープ再建 鴻海流スピード経営と 日本型リーダーシップ 

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シャープ再建 鴻海流スピード経営と 日本型リーダーシップ
シャープ再建 鴻海流スピード経営と 日本型リーダーシップ

既報の内容が繰り返される前半は異常につまらない。著者は元シャープの液晶技術者であり、液晶の話をする後半はよかった。でも著者が企業秘密なしの寸止めと言うように、あんまり踏み込んだ話はなし。有機ELは、スマホ用はサムソン、テレビ用はLGが勝者。鴻海とシャープの組合せもよい。鴻海は販売・製造に強みがあり、シャープは研究開発に強みがある。両社の強みを活かした国際垂直分業、合同共同開発ができれば生き残れるのではないか、とのこと。

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阿片王 満州の夜と霧 

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阿片王 満州の夜と霧
阿片王 満州の夜と霧

この著者の本は読んでいて吐き気がする。調査はすごいけど、やり方が気に食わない。本書であれば、阿片王とされた里見はじめ氏のことを深く調査して書くのはいい、A級戦犯容疑者だしね。しかし里見氏のまわりの女性たちの人生の暗部を探して掘り起こす、というのはまったくいただけない。「貧乏に生まれた人が時代の波に翻弄され生きた」ということをあたかも敵の首をとったかのように書く。
里見氏については本書よりウィキペディアを読んだ方がわかりやすい。アヘンに関していえば、当時は戦争の原資を得るために、里見氏や三井物産等によって作られた昭和通商が中国で巨額取引を行っていた。違法であり当然に高収益。ジャーディン・マセソンだってアヘン取引してたもんな、三井物産が関わっていても特に驚きなし。昭和天皇も軍部のアヘン取引を認識していた。

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黒い賠償 

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黒い賠償
黒い賠償

福島第一原発事故被災者に対する東電賠償。しかし賠償には不正請求が相当にあった(BPメキシコ湾原油流出事故でも似た話あった記憶)。詐欺として逮捕されたのは氷山の一角。本書に実名ででてくる上場会社A観光のケースだって実質的には不正請求でしょ。福島の某新聞社も不正請求をしていた。そして反社会勢力による不正請求、さらには明らかな詐欺。東電賠償係だった岩崎氏のコメントが本質を言い表していると思う。「賠償の目的は被災者にカネをつかませること」なのだ。なんで福島に原発が作られたのか、なぜあれだけの事故を起こしても東電が潰れないのか、などなど。おかしなことだらけだから、カネで納得してもらう。だから賠償はザル化。某外資コンサルは多額タイムチャージできればハッピー、東電は国民・電気利用者に付け回せればオッケー。

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インフラ・ビジネス最前線 ―ODAの戦略的活用― 

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インフラ・ビジネス最前線 ―ODAの戦略的活用―
インフラ・ビジネス最前線 ―ODAの戦略的活用―

ODAは国家の外交手段。外交手段として提供される JICA 資金拠出条件の緩さに驚き。ソブリンリスクなど無視した超長期資金で、経済成長と都市化が続くアジア大都市のインフラを作る。アジアの大都市は渋滞、電力不足、ゴミ処理、汚染など問題だらけだもんね(海洋プラスチックごみ産出上位国もこのエリアにある)。国家方針で市場タームからかけ離れたリスクをとってくれるというなら、民間企業・コンサルタントは使わなきゃ損ということになる。道路、橋、港湾、空港、鉄道、地下鉄、発電所、上下水道。本書があまり触れていないのが中国(一帯一路・AIIB)主導インフラとの競争。日本政府的な言い分は、日本の方が質の高いよ、というものだけど、中国が勝っている国も多いんじゃないの?

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悪名の棺 笹川良一伝 

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悪名の棺 笹川良一伝
悪名の棺 笹川良一伝

思い出すのはアニメ一休さんのCM。人類みな兄弟、一日一善。しかし笹川良一は黒幕・ダークサイドの人とされていた。で、実際はどうだったのか、というのが本書。本書で語られる笹川良一は、女性欲は莫大だったが、物欲にとらわれない(トイレでケツを拭く紙もケチる)、芯のある右翼で(だからA級戦犯容疑者となり)、天下国家人類のために尽力をした人。本書は笹川良一の女性遍歴に詳しいが、カネ遍歴は浅い。笹川良一があれだけの悪名、あれだけのパワーを持ったのは女性遍歴じゃなくてカネだ。本書が語る笹川良一のカネは、元々が資産家であり、戦前は商品投機で収益、戦後はお台場や軽井沢での不動産取引、そして日本船舶振興会(現日本財団)となっている。日本船舶振興会は、競艇の総売上1-2兆円の2-3%を毎年得る(つまり毎年数百億円)。競艇の売上から直接ロイヤルティーを取れるようになったこと、そしてそれを長期続けることができたのはなぜなのか。競馬・競輪などでは国が利益を得るのに、なぜ競艇だけは、なぜ笹川良一だけは別なのか。ここに十分な説明なし。息子たちには資産を残さなかったというが、競艇から得られる収益を得られる立場にすることは莫大な資産と同義だろうね。ダークなイメージが先行したが、博愛もすごかった人と本書は言う。でも本書で語られていない部分が最重要な気がするよ。

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三体 

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三体
三体

話題の中国SF小説。激動の中国現代史とSFが同時進行する感じ。中国人女性のサバイバル観もすごいね。中盤まではかなり引き込まれたけど、後半からエンディングにかけてはちょっとついていけなかった。

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児玉誉士夫 巨魁の昭和史 

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児玉誉士夫 巨魁の昭和史
児玉誉士夫 巨魁の昭和史

小佐野賢治本に続いて児玉誉士夫本も読む。この著者は「原発・正力・CIA」「日本テレビとCIA」を書いた方なんだね。小佐野賢治にとってはカネが目的で他は手段だったわけだが、児玉誉士夫には日本がどうあるべきかが目的でカネは手段でしかなかった。右翼的思想のもとに、反共・自主防衛のできる日本を目指し、そういった日本を作れる政治家を黒幕としてサポートした(=政治プロデューサー)。それはたとえば鳩山一郎であり、河野一郎であり、田中角栄であり、中曽根康弘だった。しかし手段であったはずのカネのために結局はアメリカに使われることとなり、つまり世間で言われているような莫大なカネを持っていたわけではなく、ロッキード事件の暴露で田中角栄とともに転落することとなる。ロッキード事件を勝ち抜いたのが中曽根・アメリカであり、敗退したのが児玉誉士夫・田中角栄。戦後政治をよく理解していない僕にはちょっと難しい本だった。

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梟商 小佐野賢治の昭和戦国史 

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梟商 小佐野賢治の昭和戦国史
梟商 小佐野賢治の昭和戦国史

戦時中は日本軍部に取り入り軍部のニーズを満たす。軍需物資の売買、終戦関連である幻の千円札から巨額の利益を上げる。戦後はGHQに取り入りGHQのニーズを満たす。米兵の輸送、クルマの部品、修理、朝鮮戦争。米兵が引き上げる時には米兵の使っていた車を売買。輸出振興外貨割当権の買い集め。プライム不動産を安値で超買い集め。数々の買収(当時は乗っ取りとされた)。買収した会社から無駄を省き、労働組合と合意し、再建。すごいビジネスマンだ。その時点での最大ニーズを持つ最大カスタマーにくいこみ、ニーズに応える。ビジネスとしては理にかなっている。盟友田中角栄・ロッキード事件・贈賄で黒いイメージが強いけど、ものすごい実績だと思う。商売好きの三和銀行がべったりとなったのも理解できる。ただし贈賄はひどい。日本軍部にも、憲兵隊にも、GHQにも、小佐野を追う検察にも、カネで道を作る。さらには田中角栄首相就任も小佐野マネーの力で達成。成長過程の国で贈賄をてこに成り上がるビジネスマンはいる。それがその世界での道だったりもする。それをよしとする気は何もないけど、それが現実でもある。

小佐野氏の言う「おれは人間なんて信じられねえ。信じられるのは金だけだ」は、カール・アイカーンの"If you want a friend on Wall Street, get a dog. に似てるよね。

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