サイゴンから来た妻と娘
2015/05/31 Sun. 18:57 [edit]

サイゴンから来た妻と娘
素晴らしい本なので、前後作も読むことにした。ベトナム戦争のまっただ中に、サイゴンで子連れベトナム女性と結婚した著者のベトナム・日本での生活が描かれる中に、日本・日本人像も描かれる。
スポンサーサイト
category: 父の本
モンサントの嘘
2015/05/30 Sat. 15:47 [edit]

モンサントの嘘
遺伝子組換作物(GMO)、GMO不表示問題、除草剤ラウンドアップ、種子使用に関連する農家訴訟、インド綿花問題、世論誘導戦略、などなど、とにかくモンサントには批判が多い。家内はいつもGMOの問題について言ってるし、モンサントの問題には興味ある。しかし、この本は全然ダメだった。和訳は良くないし、あまりに悪意のある文章で理性的な読書は不可能。思うんだけど、こういった多国籍企業を叩くなら、その多国籍企業と張り合うだけのレベルが必要だよ。モンサントは問題あるとはいえ、超優秀な科学者、弁護士、セールス、経営者などがそろっている。本書訳者はアメリカが全国民に青酸カリ入りマイクロチップを入れるというような本を書いてるみたいだけど、そんなんじゃ多国籍企業と戦えない。
category: 父の本
アクティビスト・敵対的買収対応の最前線
2015/05/29 Fri. 15:06 [edit]

アクティビスト・敵対的買収対応の最前線
著者の西村あさひ含む大手渉外事務所の主要客がコーポレートジャパンなのはわかるけど、アクティビストが悪で、上場日本企業が善という一方的なトーンはどうなんだろうね。株主権をちらつかせて自己だけの利益を得るようなアクティビストが非難されてしかるように、他人のカネで成り立っている上場企業を私物化する経営陣だっておかしい。さておいて実戦では両サイドとも一流弁護士をつけて、マスコミ戦略を使いつつ、法律で戦う。スティール以後の新しいケースについてもいろいろ述べられている(サードポイント、エフィシモ、プロスペクトなど)。
category: 父の本
イラン人は面白すぎる!
2015/05/28 Thu. 16:19 [edit]

イラン人は面白すぎる!
これはいいイラン文化の紹介本だ。イランはとかく西側諸国(特にアメリカ)で評判悪い。だけど僕はこの著者に大賛成。イラン人はいいやつ多いし、イランはまた行きたいところ。我が家の半分を占める girls にはキツイ場所だけど。日本人にとってイランの羊脳みそサンドイッチがウゲーなように、イラン人にとってカツ丼はウゲーなんだね。でも食べればうまいのは否定できない。
category: 父の本
日本人を狂わせた洗脳工作
2015/05/28 Thu. 10:14 [edit]

日本人を狂わせた洗脳工作
戦後日本人に戦争犯罪者意識を刷り込むためのプログラムであるWar Guilt Information Program の解説。NHKの有名な「真相はかうだ」もこのコンテクストの中にある。ただし、日本が悪くなかったと理解すべきではないと思う。日本も悪かったし、欧米植民地主義も悪かったし、ソ連の満州侵攻も悪かったし、原発投下も悪かったけど、日本だけが悪かったと戦勝国は戦敗国国民に教えこんだ、ということ。
category: 父の本
アメリカは立ち上がる: ジェブ・ブッシュと石油新時代
2015/05/27 Wed. 09:39 [edit]

アメリカは立ち上がる: ジェブ・ブッシュと石油新時代
米共和党は大手企業寄り・石油業界寄り・金持ち寄りでやだなーと若いときは思ったもんだ。しかし、選挙はうまいけど国家運営無策のオバマを見てしまったので、今は共和党から強いリーダーが出てきて欲しいと思う。兄ブッシュのときはこんな奴が西側リーダーかと思ったけど、オバマはさらにその下を行く。著者が言うようにオバマは史上最低クラスの大統領だったので、ブッシュのネガティブ色は相当に薄れた。で、著者は2016年の大統領選を、自身の希望含めて大胆に予測する。民主党の筆頭候補はヒラリーだけどいろいろ難点ある。共和党からはまだ立候補もしていないけどあのときのフロリダ知事だったジェブ・ブッシュが有力。ジェブ・ブッシュはメキシコ人女性と結婚しているに加えて、アメリカの有力マイノリティとなったヒスパニックとの結びつきも強い。確かに兄ブッシュよりは良さそう。
category: 父の本
沖縄の不都合な真実
2015/05/26 Tue. 11:26 [edit]

沖縄の不都合な真実
県民1人当たり所得、失業率、離婚率、高校進学率、年金納付率、などで全国ワーストの沖縄。沖縄は二層構造になっており、米軍・基地関連で駄々をこねて、カネをひっぱり、甘い汁を吸う「沖縄支配階層(琉球大学OB、公務員、政治家、建設業者、マスコミなど = 高所得グループ)」と「その他県民 = 全体として低所得グループ」に分かれている。よく沖縄の政治家が言う「沖縄の総意」という言葉などは「沖縄支配階層の総意(沖縄支配階層にメリットがあるのは何か)」という意味。だから、基地問題などでは、基地出て行けといいつつも基地の土地が返還されそうになると返還しないで借り続けて地代払え、とか、移転案では建設業者にカネの落ちる工事の案への誘導がなされ、県外への移設を叫びつつもカネの成る木として基地は県内に、などといったことが起こる。沖縄支配階級の総意はカネ以外の何者でもなく、沖縄県民の心や平和への願いとは何の関係もない。
category: 父の本
日本でいちばん大切にしたい会社
2015/05/25 Mon. 08:51 [edit]

日本でいちばん大切にしたい会社
でてくる会社は文句なしにすばらしい。障害者を主な従業員とする日本理化学工業、社員と一体化し世界ニッチトップとなった伊那食品工業、などなど。著者による会社経営の優先順位付け(①社員、②外注先・下請け、③客、④地域社会、⑤株主)には同意できないけど。会社はバランスであり、がんばらない社員の雇用を守って、客を大事にしない、なんてのはありえないと思う。障害者を中心に雇う会社は他にもあるけど日本理化学工業がすごいのは、それで営利企業として成り立つことだと思う(客に商品が受け入れられ、利益を出し、など)。自分もこうなれたらいいな思うし、大切にしたい会社というに偽りなし。
category: 父の本