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たまひびとらの絵本の実

読書好きな姉妹と弟と父母の読んだ本

世界は貧困を食いものにしている 


世界は貧困を食いものにしている世界は貧困を食いものにしている
(2013/03/29)
ヒュー・シンクレア

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著者の渾身の一撃だ。素晴らしい内容。途上国の貧困層の自立を助けるとされるマイクロファイナンス。グラミン銀行・ノーベル賞で神格視され、日本でもマイクロファイナンスファンドは大手の証券会社が販売している。この本はそんなマイクロファイナンスの現場(途上国での貸金および先進国での仲介)でいったい何が起こっているのかを明らかにしてくれる。マイクロファイナンスファンドなどのウェブページを見ると、途上国の貧しい女性がミシンを買って零細事業をするので少額の借入をしたい、のようなことが書いてある。現実には、資金用途の大半(90%以上と言われる)はテレビ購入などの消費目的であり(つまり事業用途ではない)、カネが欲しい亭主が借りやすい妻にカネを借りに行かせている。そしてローンの貸出金利は年率80-100%になるケースもあり、貧乏人がそんな金利を払えば生活は破綻する。マイクロファイナンスの虚像に気づかず善意でカネを出す市民は、結果的に超高利で貧しい人の生活を破綻させる一端を握っている。マイクロファイナンスの虚像を知りつつもそれにたかる先進国の仲介者・エセ慈善家たち。著者は世界各地でマイクロファイナンスプロジェクトに関わり、モンゴルなど正当なマイクロファイナンスが行われているところもあると言っているが。

最高の内容だが唯一の問題は日本語版の売り方。マイクロファイナンス告発本であり、途上国でのプロジェクト・貸金業運営のバリバリ実務本なのにも関わらず、日本語の表紙・タイトルはお涙頂戴系。最高の本をなんでこうおとしめるんだろうね。


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category: 父の本

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マイクロファイナンスの堕落:世界は貧困を食いものにしている

世界は貧困を食いものにしている作者: ヒュー・シンクレア出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/03/29メディア: 単行本 マイクロファイナンスで働いていた人の内部告発。 本当のところ、高利で少額の資金を融資するというマイクロファイナンスで本当に貧困から抜け出せるのか?
本読みの記録 [2014/07/09 23:11]

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